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 ふ  こう  き  まい
不耕起米とは?

 不耕起米と一口に言ってもさまざまな品種のお米のものがありますが、コシヒカリのものはあまり見ないような気がします。ただでさえおいしいお米の代名詞とされるコシヒカリですが、不耕起によりさらに魅力あるお米に進化した感じです。 他の不耕起米と食べ比べる価値はあると思います。また通常のコシヒカリとの食べ比べもお試しを。
 不耕起米の解釈は農家によりさまざまで、全くの無農薬、無化学肥料のものが多いようにも感じます。ですが、これらは何もかも全くゼロだといろいろな意味でかえって良くないとも聞きますね。その点では、丸山氏の栽培法はかなりこだわりがあるようで、正しい理論と長年の経験および実績に基づいた不耕起農法なのだそうです。以下にそのこだわりを述べて頂きました。


生産者 丸山氏による「ふこうきまいコシヒカリ」のご紹介

はじめに
 私の家では、味がよく、食の安全性が高く、しかも自然環境を一層良好な状態にする。そのような栽培から穫れた米を食べたいという贅沢な思いがありました。長年探し求めた末に辿りついたのが不耕起という栽培方法でした。年々改良を加え、一層より高い目標へと努力しています。この家族の喜びを少しでも多くの人にお分けしたいと思っています。

栽培方法
 その名のとおり不耕起です。牛や馬による鋤、トラクター等による田起こしは一切しません。前年の稲の切り株や雑草の生えている固い土に苗を植えます。では何故そんなことをするのかと言いますと、ヒントがありました。
 野原の草も、山の木も一度として人間によって土が起こされたことがありません。そんな所に異常気象にも病気にも負けず数万年にわたって子孫を残してきています。この姿を採り入れたのです。
 従って不耕起によって育てた稲は、生命力に溢れたものになります。少々の異常気象にも負けません。数年前の冷害の年、耕起田の稲が青立ちしたのに、不耕起の稲は見事に穂を垂れ、平年作でした。
 また、不耕起水田では年毎に他の水田では見ることが出来ない生物の自然回帰が見事に起きてきています。タニシ、トンボ、ドジョウ等の宝庫に変わってきています。穫れた米は年々自然の栄養素の高まりが測定の結果認められています。

タニシ

肥料
 主として米ぬか、油かすなどを用いますが、栽培の初期には化学肥料も使います。化学肥料でも硫黄を成分とするものは自然生態系を良好にするのに欠くことができません。つまり、食物連鎖(極小生物を次の大きな生物が食べ、次第に大型生物が小さな生き物を食べて最後は鳥類に至るという流れです。)のスタートである、ユリミミズ、ミジンコの大量発生に欠くことが出来ないからです。また海はミネラルの宝庫です。この海に数億年前に沈殿した泥が隆起し岩となったものを大量に使っています。

ミジンコ

農薬
 農薬には、殺虫剤、殺菌剤、除草剤とありますが、除草剤1回のみにとどめています。不耕起栽培では稲はあまり病気に罹りませんが、予防剤として木酢液や竹酢液を用いています。これは虫類にも忌避剤としても有効ですので、殺虫剤も不要です。

 追記:2003年からは年1回の農薬も止めました。無農薬になります。


 香りが高く、粒がもっちりしっかりしていて、つややかです。あとからあとから甘みが口中に広がり、冷えてもおいしいのが自慢です。

私がつくっています


テレビの取材の時の様子
丸山 勉(まるやま つとむ)
丸山 尚胤(まるやま なおつぐ)
住 所 富山県大沢野町万願寺78
TEL/FAX 076-467-1045
E-mail maru-net@pl.coralnet.or.jp
取材当時の連絡先情報ですので、現在も同じであるかはわかりません。特にメールアドレスは変更されている場合もあります。

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